竹取の翁、竹の中にかぐや姫を見つける

ある日、竹取の翁がいつものように竹を取っていると、三寸ほどの小さな姫が竹の中からあらわれました。手の中に入れてつれて帰り、竹籠に入れて育てました。その後翁が竹を取ると、ぎっしり黄金がつまっていることがたびたびあって、翁は竹取長者になりました。かぐや姫は日に日に成長していきます。
美しく育ったかぐや姫、五人の求婚者に難題を出す

美しく育った姫に五人の求婚者があらわれました。姫は五人の貴公子に難題を出し、成功すれば結婚するというのです。石造皇子は「仏の御石の鉢」、車持皇子は「蓬莱の玉の枝」、右大臣阿部御主人は「唐土の火鼠の皮衣」、大納言大伴御行は「龍の首の五色の玉」、中納言石上麿足は「南海の燕の子安貝」をもってくるようにいわれ、それぞれに右往左往しますあまりの難題に、贋物を作らせたり、見立て物をもってきますが、姫に見破られて、五人の貴公子の求婚は失敗に終わります。
帝の求婚

美しいかぐや姫の噂は帝にまで届きました。帝はかぐや姫を宮中に差し出すように竹取の翁の家へ従者を送りますが、かぐや姫はこの世の頂点に立つ御方の申し出もこばみます。狩りを口実に、竹取の翁の家に立ち寄った帝は、かぐや姫の美しさに心を奪われます。
月よりの使者のおとずれ

かぐや姫と帝の間で手紙のやり取りがはじまって三年ほどたったころ、かぐや姫は月を見ては物思いにふけり、悲しみにくれるようになりました。それは十五夜の月の夜に月の都に帰らなくてはならないからなのです。
帝の軍勢が守るが、かぐや姫は天界に去る

とうとうかぐや姫が天上世界の姫であることがわかり、帝はかぐや姫の昇天をくい止めるため大勢の兵を出して竹取の翁の家をかこみ、月からくる物に備えます。そして八月十五夜の日がやってきます。兵たちは弓矢を放とうと身構えますが、武器は働かず、天からの使者はかぐや姫をつれて天上に去ってしまったのでした。